天気を見て、当日の朝に登山を決断

 前日の天気予報ではあまり良い印象がなく、山には行かないつもりで2食付き7800円の旅館に泊まっておりました。(伊藤園グループ、この値段で食べ飲み放題付き。山小屋と比較してはなりませんが、コスパ良すぎ。)
 ところが、朝起きたら天気がいいじゃありませんか。朝食の時間開始と同時に腹に詰め込みすぐに出発。おととい登ったばかりの男体山を通り過ぎ、日光白根山ロープウエー乗り場に向かいました。

今日のコースは最短コース。

 初心者でほぼコースタイムで歩く自分は、「とにかく無理しない」をモットーに、使えるものは何でも使います。ロープウエーがあれば、もちろん使います。

スタート時は、とても良い天気です。
山頂駅から白根山を望む。
ここから登山道が始まります。

 白根山の登山道は、はじめはハイキングコースと共用です。時間と体力に合わせていろいろなコース設定ができて、気持ち良い森林浴が楽しめます。この日もショルダーバックの老夫婦がゆっくり散策していました。
 30分ほど散策路を歩くと、いよいよ白根山ルートに入ります。少しずつ斜度も増し、若干道も荒れてきます。

ゲートを自分で開けて入ります。
しばらくはハイキングコースなので、特別な装備は必要なし。
ハイキングコース内は案内板が親切です。
だんだん険しくなってきた。
まじめな登山道に突入。
だんだん荒れてきた。

 登山道に入り30分くらい歩くと、少しずつ視界が開けてきます。道は土からザレ場に変わり、少々歩きにくくなりますが、危険はありません。安全に歩けて眺望が良ければ最高ですね。でも、少しずつガスが出てきて風も吹き、かなり寒さを感じてきました。ここでレインウエアを着用。下から見てもわかるように山頂付近は3つの岩塊が並んでいます。あれが山頂かと目星をつけて登ったら手前のピークでした。一度小さく下ってまた登り、本物の山頂到着がちょうど12時でした。山頂への岩場は少し怖い場所があり、難儀していた女性もいました。風も冷たくて視界はほぼゼロ。山頂が狭いこともあり、あまり長居をしないで下山します。
 山頂直下の窪地でお湯を沸かしている人がいましたが、寒いときはバーナーがあるといいですね。できるだけ重くしたくないので、日帰り登山でバーナーを持つことはありませんが、今度試してみようかな。

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さあ、眺望が開けてきました。
これまでの道を振り返る。
ロープウエー山頂駅が見えます。
山頂付近はガスと少雨でほぼ何も見えず。
時々ガスが抜けると五色沼が見えます。
さあ、反対側から下山しよ。

 山頂付近は登山道がわかりにくく、しっかり確認しないと別のルートで降りてしまいます。特にガスの日は注意が必要です。山頂付近を少しだけウロウロして座禅山ルートを発見し、下山開始。しかし、こちら側は急だなあ。時々登ってくる人と話をすると、けっこう大変だったといいます。落ちていかないように気をつけて歩きます。

うおー、ここ降りるの?
鞍部の分岐点。もうすぐハイキングコース。

 下山途中で雨が激しくなり、レインウエアの下も装着して無事下山。座禅山の横を通過して散策コースに出ました。
 まだ時間には余裕があるので、せっかくだから散策路を回りましょう。途中にある「血の池地獄」を見学。「手を入れると血の色が取れない」とか「女の人が一生に流した血が集まってできた池」とか、何かに取り憑かれそうな雰囲気です。森の中に人の気配はなく、たったひとりで案内板を読んでいると、ほんとに寒気がします。

血の池地獄。
六地蔵。

 散策路の最後は「六地蔵」。地蔵さまそれぞれに茶碗が置いてありますが、水はほとんどなく、茶碗の中が泥の茶色と藻の緑で汚れています。
 ふと思いついて、余った水とウエットティッシュで茶碗をきれいに洗い、真っ白になった茶碗に新しい水を注ぎ、しっかりとお参りをします。
「この登山が無事終わりますように。」
「自分と家族が、これからも幸せでありますように。」
「宝くじが当たりますように。」
といういつもの「3つの願い」をお願いします。
 笠地蔵のおとぎ話みたいに、きっと6人のお地蔵様が米俵と小判を持って来てくれるに違いありません。

最後の登りです。

 六地蔵からは最後に少しだけ登りがあるものの、基本的には散策コースです。危険なところもなく無事にロープウエー山頂駅に到着。せっかくだからロックガーデンの「天空の足湯」に入っていきます。
 すでに10人ほどが入っていますが大きな足湯なのでゆとりで入れます。残念なことに途中で雨が降ってきてしっかり温まれませんでした。そそくさとリュックを背負ってロープウエーに乗り、山麓駅内の「座禅温泉」に入っていきます。

山頂駅到着。足湯に入ろう。
眺望ゼロ。この後雨が降り、、、
ロープウエー降りたらすぐ風呂に入ります。

反省点

 今回の日光白根山登山は、自分にとってややルール違反だったところがあります。それは、「とにかく早く出発する。」という登山の基本中の基本。朝になって急遽登山を決め、遠く離れた塩原温泉から車を走らせ、結局スタートが10時になってしまいました。日光白根山のコースタイムを考えれば余裕であると判断して決行しましたが、自分の中では大きな反省点です。
 普通に考えれば、このコースで10時出発なら大したことのない問題なのかもしれません。でも、山の初心者(しかもソロ)は、可能な限りリスクを減らす努力をしなければなりません。これからも山登りを趣味のひとつとして続けるつもりですから、長く無事故で過ごせるよう、気をつけていきたいと思います。

タイムテーブル

9:50 ロープウエー山麓駅
10:05 ロープウエー山頂駅
10:10 登山口
10:40 七色平分岐
12:00 日光白根山頂
13:10 弥陀ヶ池分岐
14:00 六地蔵
14:40 ロープウエー山頂駅
15:00 ロープウエー山麓駅

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